GA4への移行対応とアクセスログ分析の取り組み。

Googleアナリティクスの旧バージョンであるユニバーサルアナリティクス（以下UA）によるアクセスログデータ取得は2023年6月末までとなっており、それ以降のデータ取得は新バージョンのGA4で行う必要があります。

レインボー・ジャパンでは、UAからGA4への移行対応を行っています。
今回は、GA4に対するレインボー・ジャパンの取り組みや考え、お客様のGA4の対応状況について紹介します。

GA4に対応するといっても、どのお客様も同じ対応になるわけではありません。 概ね以下のようなご要望に分かれます。

1. GA4では何が出来るのか、そもそもどのようなものかを理解したい。
2. これまでUAで取得していたログデータをGA4でも同様に取得したい。
3. 細かい設定は良いので、とりあえず、GA4でデータ所得できるようにはしておきたい
4. この機会にログ取得の設定やレポートに含める指標を見直したい。

以下、それぞれについて、レインボー・ジャパンの対応についてご説明します。

「まずはここから」という対応が多いのですが「GA4では何が出来るのか、そもそもどういうものなのかを理解したい。」ということでご相談いただくお客様が多いです。

レインボー・ジャパンの対応としては、GA4への移行を大前提として、以下のようなお話をさせていただいています。

• GA4で出来ることは何か？
• GA4で取得できなくなる指標は？
• GA4で変わる指標は何？どう変わるの？
• どのようにGA4へ移行していくと良いか？
• GA4に移行する場合のタイムスケジュールはどのようになる？

そのようなお話を踏まえ、移行だけなのか、設定を見直すのか、といった具体的な次のステップのご相談に進めていきます。

「これまでUAで取得していたデータをGA4でも同様に取得したい」というのは、UAで継続的にアクセスログ分析をしていたお客様に一番多いご相談パターンです。
「これまでやっていたことをそのままGA4でも踏襲したい」というご相談です。しかし、GA4では、無くなった指標、デフォルトでは取得できなくなった指標があります。

レインボー・ジャパンの対応としては、可能な限り、カスタム設定を行ったり、代用出来る指標を提示するなどして、webサイトのアクセス状況把握に支障が出ない形をご提案しています。

UAでのデータ取得は2023年6月末です。つまり、GA4の設定をしなければGoogleアナリティクスでのデータ取得や解析ができなくなってしまいます。
ですので「とりあえず、GA4でデータ取得だけは出来るようにしておいて欲しい」というご要望も多いです。

まずは基本的な初期設定だけを行い、取得したデータやGA4での解析など状況を見ながら必要な設定を追加していく形を取らせていただいています。

比較的短時間、かつ安価で対応することが可能です。（サイトの作りによっては例外がございます）

継続的にwebサイトの改善に取り組んで頂いているお客様の中には「この機会にログ取得の設定やアクセスログ分析レポートに含める指標を見直したい。」というお客様もいらっしゃいます。
レインボー・ジャパンでは、ほとんどのサイトでアクセスログ分析を行い、レポートを定期的にご提供させていただいております。
レポートの内容は、例えば以下のようなものです。

• 基本指標の推移
• KPIの推移
• 検索クエリやランディングページなど流入動向
• アクセス状況を踏まえたサイトの改善提案

継続的に分析を続けていると、見るべき指標がどんどん足し算され膨大になっていったり、企業活動の中で有効とは言えなくなった計測設定も出てきます。

レインボー・ジャパンの対応としては、これまで取得していた指標をすべてリストアップ、その有効性の見直しや、新たに計測すべき観点など、お客様とご相談しながら再度解析設計を行っています。レポートの形式も再設計します。

初期設定だけ行う場合とは異なり、それなりに時間とコストは掛かりますが、お客様の企業活動にそって見るべき指標は変わっていくものです。
自社のwebサイトの課題や状況を最適な形で把握し、見るべき指標を見直すことは必要な対応であると言えます。

※お客様側で重要ポイントだけを抽出して確認できるLooker Studioの導入を提案することもあります。

レインボー・ジャパンのお客様は、ほぼGoogleアナリティクスを導入されています。

GoogleがUAからGA4への移行発表後、基本的には、各お客様にレインボー・ジャパンからお声がけして、対応方法について相談して参りました。
2022年の5月頃から順次対応を進めており、ご案内差し上げたお客様については、2023年の3月末までには概ねGA4に切り替えが完了出来る見込みです。（ただ、すべてのお客様に同様のアナウンスが出来ているわけではありません。）

次に、レインボー・ジャパンのGA4移行対応における、対応ステップ、費用感について簡単にまとめておきます。

以下は例となりますが、UAからGA4への移行対応の主な進め方についてご紹介します。

レインボー・ジャパンに問い合わせる

※弊社の担当者をご存知でしたら、プロデューサー、webディレクター、webマーケティングコンサルタント等に直接ご相談頂く形でも問題ございません。

レインボー・ジャパンからweb会議（ZOOM）のURLをご案内しますので、そこでお客様の課題や対応されたいことなどをヒアリングさせていただきます。レインボー・ジャパンからもGA4の概要や、対応パターンについて詳細のご説明を差し上げます。

具体的な設定内容については、ヒアリングの内容を踏まえ、レインボー・ジャパンからご提案差し上げます。提案内容は設定定義書にまとめますのでそちらを元にすり合わせをさせていただきます。
その際、Googleアナリティクスに紐付いたGoogleアカウントが必要になります。レインボー・ジャパンのアカウントに権限を付与頂く形が多いですが、お客様が発行されたアカウントを直接提供いただくケースもあります。

具体的な設定対応をGoogleアナリティクスの管理画面で行います。 アクセスログ分析レポートを行う場合は、そのレポートのフォーマットの見直しも行うことが多いです。 Looker Studioを活用されている場合は、その表示設定見直しも合わせて行います。

先程申しましたようにGA4移行には、複数の対応パターンがあり、費用は対応パターンごとで変わります。 単純なGA4のプロパティ追加であれば数万程度で対応可能です。

具体的な追加設定を行ったり、アクセスログ分析レポートの内容を見直す場合は、以下のような点で金額が変わるものとお考えいただければと思います。

• サイトの規模
• イベント設定数
• 探索レポート設定内容、設定範囲等
• 対応するプロパティ数（webサイトのセグメント分け）

今回は、GoogleアナリティクスのバージョンがUAからGA4への移行対応について、レインボー・ジャパンの対応、取り組みについてご紹介しました。

対応パターンは様々、というお話をしましたが、まずはPV数やセッション数、閲覧数の多いページ、流入要因など、基本的な指標を確認する習慣を作る、ということをスタートにしていただいても問題ないと思います。

アクセスログを継続的にウォッチする習慣がまだ無いという企業様でしたら、「分析・・改善・・課題把握・・」等、重く考えず、webサイトの健康診断のような位置づけでスタートすることもアリだと思います。

このGA4の切り替えタイミングをそのきっかけにしていただく、というのはいかがでしょうか。

一方、レインボー・ジャパンの今後の取り組みについてですが、GA4の管理画面や機能も都度アップデートされているようですので、継続的にウォッチし、最適な形で分析が継続できるようさらに理解を深めていく必要があると感じています。

レインボー・ジャパンはwebサイトの制作会社ですが、ただ作るだけではなく、分析を踏まえた成果にコミットした制作を行うことができます。
公開後も、継続的にwebサイトのアクセス状況等踏まえ、

1. 課題の分析・把握
2. 課題改善の施策提案
3. 課題改善の施策実施
4. 実施した成果の計測・評価

をサイクルとして回すことが可能です。GA4の設定をきっかけにwebサイト改善のサイクルを回すことにもチャレンジいただければと思います。そのようなアクションに取り組みたい企業様は是非レインボー・ジャパンにご相談ください。